小中学生を指導しているとよく出会う漢字を苦手とする生徒さん。第一声が「漢字嫌い!」というほど苦手意識を持つ生徒さんから、一生懸命練習しているのになかなか覚えられないと困っている生徒さんまで、さまざまです。
もちろん、個人の能力差はあります。しかし、技術的な問題でだれでもある程度漢字を覚えられるようになります。
◆漢字を何度も書いて練習するのは考えもの
よくあるのが、練習ノートなどに漢字を20回、30回と書いているパターンです。これは、漢字の正しい形を知るという点では、有効な方法です。しかし、漢字を覚えるという点では効果があまりないこともあります。
人間の脳というのは、ずっと同じ作業をつづけているとだんだん飽きてくるのです。ですから、同じ漢字を20回も30回も書いていると、かえって記憶に残らなくなってしまうことがあります。
◆暗記するにはアウトプットが有効
では、漢字を覚えるための有効な方法とは何でしょうか。
漢字テストの直前です。つぎの3タイプの生徒がいます。
(A)じーっと漢字を見ている人
(B)何度も漢字を書いている人
(C)自分でテストをしている人
さて、誰が一番覚えられるでしょうか。そう、当然 Cタイプですね。わたくしの経験では、だいたい3回ほどテストをすれば、ほとんどの生徒さんは覚えてしまいます。
もちろん、AタイプやBタイプのやり方でも覚えられる人はいるでしょう。しかし、ここでは苦手な人が漢字を覚える方法を問題にしています。
漢字が苦手な生徒さんは、漢字をじーっと見て覚えようとして、いざテストが始まると「アレッ?どう書くんだっけ?」とあわてることが多いのです。
漢字を暗記するにはアウトプットをするのが有効なのです。
じっさいの漢字指導の記録はブログ
リンク:漢字の効果的な覚え方
をご覧ください。
◆ポイント
漢字を暗記するには、アウトプット(テストすること)が有効。